電話が鳴るとビクっとし、朝イチで電気のスイッチを押す手も震える。
ほぼ禁断症状。
とりあえず訳あって、家から出られないという。
物音を立てず、暗い部屋でじっとしていると、自分が今、なぜ世の中に存在しているのか、その意味がわからなくなってしまう。
老犬と二人だけの禁錮期間。
とりあえず真夜中になったらこっそり外に出でみようと思う。
8月末あたりから始まった、この不幸ラッシュ。
未だ収まる気配が無く、正直うんざりである。
しかし、おれはいつまでこうして自宅で息を潜めていなければならないのか。
終わってるな、おれ。
明日なんか来なけりゃいいのになって毎日思ってるな。
へば。