天命、そして伝説へ。

アラフィフのサラリーマンライター『椎間板』が、終末までに高所得者へ上り詰めるまでのプロセスについて書き綴っていくという、完全自己満ブログです。

メイバンキタコレ。

今年の超個人的ベストアルバム国内編が決まった。

 


はい、これ。

 

 

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発売日にサブスクでダウンロードして直ぐ様聴いたのだけど、もうこれが素晴らしい。

 


やはりチバ氏は歌わないと。

ソロ名義で出したこれまでのインストメインのアルバムも悪くなかった。

 


インプロっぽい衝動的なまとめ方をしたような、猥雑な塗り絵の如く散りばめられた不協和音が心地よく、チバ氏の哲学的なのに粗野な感じもするアンビエントに心酔したのは確か。

 


しかし、氏の持ち味と言えば、言うなれば盛りがつき、凶暴化したトム・ウェイツと言っても過言ではないパンキッシュなダミ声に他ならない。

 


それでいて、歌詞はどれも詩的で格好つけていないシンプルで美しい言葉が並んでいるという。

 


まあそんな、私の大好きなジャパニーズ・パンクロッカー、チバユウスケ氏のニューアルバムが最高過ぎて失神しそうだというお話。

 


個人的にはM-7『星の少年』、そしてラストの『M42』で泣きまくった。

 


ライブではもちろん、氏が率いるロックバンド、The birthdayでは絶対に聴けないナンバー達にヤラれまくり、昨晩からもう43回もリピートしているという。

 


日本語ロック特有のダサい歌詞に、売れ線狙いの黄金進行。楽器は上手くてナンボだし、ビブラートは清く正しく伸びやかであれ。

 


ミッシェル時代から、氏の楽曲にはそういったパッケージ要素など皆無。

 


ドラムレスでリズムが均等じゃない弾き語り曲もあれば、バースデイの初代ギタリスト、イマイアキノブ氏の超ヘタウマで味わいしかないフレーズが散りばめまくってあるあたりも良い。

 


無論、イマイ氏のギターはリズムもまばらで、これでプロか? と思われても仕方ないほどに荒々しく、素人じみた部分があるあたりは変わらない。

 

 

 

だが、それがいい。それでいい。

 

 

 

とにかく今夜も耳から離さずこれを聴こうと思う。

 


若い人はよくわからないかもしれないけど、こういうのがパンクって言うんだよと。

 


髪の毛をウニみたいにツンツンさせて、首にチェーンを巻き、アンプの電源を入れないまま弾くフリをしてがなるのがパンクではない。

 


パンクとは、表現者の生き方や感じ方、そして誰にも媚びない純度100%の真面目な不良が奏でる音楽のことです。

 


そんな初期衝動が詰まったチバ氏のニュー・アルバム、『SINGS』は、聴かずに死んだら損する以外の何物でもないレベルの超名盤です。

 


今年の日本人はチバ氏しか聴かないことにしよう。

 

 

 

さて、またアタマから聴こうかな。

 

 

 

どなた様も、衝撃的で二つとないこの名盤を是非ご堪能あれ。

 

 

 

へば。