マイノリティこそ優れモノの証。
そんな勘違いをかっこいいと思い込んで止まない阿呆が苦手だ。
ウチの階下に住んでいるブサイクな主婦は、毎朝チラシを撒いている。
その内容は、
「コロナワクチンは如何に無意味であるか?」
についてである。
言いたいことは、渋谷駅前で毎夜叫ぶ「反コロナワクチン派」の戯言を同じで、コロナは危険な伝染病ではなく、風邪と同じようなものだと。さらにそれを防ぐ効力を持つと言われているコロナワクチンは、人体に及ぼす影響など考えられておらず、十分な試験もないまま多くの身体に打たれている危険なモノであると。
バカとしか言いようがない。
かくいうそいつらも、薬学の心得もなければ、医学に精通している訳でもない。
単に疑り深く他人を信用できない寂しいチキン野郎であり、少数派に身を置くことで、自身が思慮深く知的な人間であると思い込んでいるだけのハリボテでしかない。
吐き気がする。
例えば、あるかつての友人(今は単なる知人でしかないが)は私にこう言った。
「日本の音楽を好んで聴いていた癖に、ジャズに傾倒して格好つけているだけなんだろう〜」
はい。
こいつもクソ野郎ですね。
無論僕は、日本の音楽だって大好きだ。
ただ、自分にとっての役割が異なるだけの話なのである。
ポップスやJロックは自分の中で「オヤツ」みたいな存在。
ジャズは主食であり、いかなる時も耳から離れない生活音だと位置付けている。
確かに、中学2年生の頃は部屋の壁に氷室京介のポスターを貼っていた。
あんな顔になりたい。あんな存在になりたい。そう思ったものだ。
しかし、大人になりつつある過程であることに気付いてしまった。
それは、
『言葉とメロディが邪魔』
ってこと。
思わせぶりな歌詞は背筋を凍らせるだけだし、ありがちな黄金コード(黄金進行とも言う)は商業主義に屈した頑張れロックにしか聞こえない。
欲しいのは「想像を促す自然なメロディ」と「気持ち一発で奏でる楽器の音色」それに尽きる。
ジャズを愛聴することが、音楽的・芸術的なマイノリティであると思った事なんて一度もない。反ワクチン派の世間知らずと一緒にしてほしくないな。
※※※
更新まで日が空いたけど、別に何かあった訳ではありません。
ちょっとだけ体調が悪くてしばらくおやすみさせてもらっていたというね。
もう大丈夫なのでご心配なく。
そう言えば、昨年の秋から完全に音信不通状態だったので、方々の知人からラインやメールもいただいております。
が、
そっとしておいて下さい。
僕の近況を知っている人は、このブログの存在を知っている人だけ。
つまりそういう事です。
「かわら版」が教えたい人に伝える為のツールであることと一緒です。
という訳でエンディング。
今日のBGMはチコ・ハミルトン・クインテットって言いたいところなんだけど、気取ってるって思われるのもシャクなので、今日は邦人で。
「はらいそ」細野晴臣&イエロー・マジック・バンド
はい。
当てつけでも適当でもなくて、本当にここ数日は細野晴臣率が高かったので、中でもお気に入りのアルバムをと思って。
人間性云々はよくわからないというかどうでもいいんだけど、日本人アーティストで数少ない天才に入る方だなとは思っています。
正直、はっぴいえんどより細野氏のソロやアイドルに提供した楽曲の方が馬鹿っぽくて好きです。
「はらいそ」は、そんな天才的センスを持つ彼の作品の中でも際立ってぶっ飛んでいる一枚。正直、ジャンルレスです。
とにかく終始ベースがカッコいい。
例えそれが打ち込みだったとしても、、、ってYMOもベースは手弾きだったっけな。
まあいいや。
とにかく良い夜を。