天命、そして伝説へ。

アラフィフのサラリーマンライター『椎間板』が、終末までに高所得者へ上り詰めるまでのプロセスについて書き綴っていくという、完全自己満ブログです。

交差点に棲む悪魔の話。

ブルースの祖、ロバート・ジョンソンのドキュメント・ムービーを観た。

 


彼はかつて、何の変哲もないありふれたギタリストだったそうで、おまけに技術は皆無だったという。

 


しかし、しばらく街から姿を消し、久しぶりに戻って来た時には、誰も弾く事が出来ない難解なフレーズを目を瞑って弾きこなす、技巧派ギタリストに変貌していたという。

 


にわかには信じ難いが、単なる都市伝説というには証人が多過ぎるのだ。

 


彼は生前、その変貌について周囲にこう吹聴していたそうだ。

 


『俺はクロスロードで悪魔と出会い、契約を交わした。』

 


と。

 


そして、ギタリストとしての技術と引き換えに、悪魔に魂を捧げたという発言を残したそうだ。

 


しかしその発言を笑う者はいなかったという。

 


つまり、そのくらい圧倒的な変化だったという事だろう。

 


何より彼が残した幾つかのフレーズは、斬新且つ難解で、ヘタクソな三下ギタリストが容易に生み出せるものではなかった。

  

そして事実、彼は決して多くない楽曲を残し、20代のうちに亡くなった。

 


恐らく彼は、血の滲むような努力を重ね、その境地に辿り着いたのだろう。

 


しかし、誰にでも人生の分岐点は訪れる。

 


僕にも少なからずあった。 

 


全てを語るのは憚るが、幾つかある逸話から、ひとつだけ残しておこうと思う。

 


まあ、そのうちに。

 

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