天命、そして伝説へ。

アラフィフのサラリーマンライター『椎間板』が、終末までに高所得者へ上り詰めるまでのプロセスについて書き綴っていくという、完全自己満ブログです。

懐古厨の戯言。

またしても更新を怠っている筆者ですが、しばらくの間、あらゆる無理難題、不条理極まりない現実に抗うべく、スーパーの安酒を主食にしながら地を這うように生きていた次第です。

 


年号が平成から令和に移り変わった時、昭和生まれ・昭和育ちの僕は、何だか自分が終わってしまった人間に思えて、この4年間、只管虚無感に苛まれていた様な気がします。

 


負債だらけで完全ブラックなこの自分が、どうやってこの時代を生き抜こうか? と。既にアラフィフと言われる年齢に差し掛かり、未来に希望など見出せない敗北者が、一体どうやって自己を改革すれば良いのかと。

 


親しい友人や両親、そして家族への懺悔の思いが破裂せんばかりにこの老いた体を侵食し、もはや酒を呑む以外に後ろ向きな精神を有耶無耶にする術はなく、ただ流水の如く日が経ち、流され続けたこのしばらく。

 


もう一度立ち上がろうという小さな火種は燻っているものの、きっかけを掴むことができない。何をやっても上手くいかず、踠き、嘆き、叫びながら生きている始末だ。

 

 

 

 


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トム・ウェイツは1992年から情緒ある歌を出さなくなったし、ブライアン・イーノは過去の遺産で食い繋いでいる。シネコンが増えてミニシアターが減っていったのと同じように、音楽も単に消費されるものばかりが溢れている。外タレだろうが国内の重鎮アーティストだろうが、新譜に良いものなんかひとつもないのが実情だ。

 


懐古厨と言われても仕方ないが、新しいモノに良さを見出せない以上、古いものを愛好するしかない。かの詩人、ジャン・コクトーは「芸術に従って芸術を作ってはならぬ」と言ったが、2022年現在、芸術は過去の模倣でしかなく、身を清めるが如く衝撃的な一つなど出て来ない。

 


しかし、生きなければならないというのは殊更厳しい。

 


もはや、自分がその模倣をぶっ壊す程の何かを作ってやろうという気概もなく、受け入れることもできないまま漂っている。それがジレンマだな。

 


一生懸命働くのは金の為であり、それ以上でもそれ以下でもない。

ただ、その苦痛を癒してくれる様な絶品のオヤツはもう自分の周囲にない。ギャンブルなどとっくに辞めてしまったし、ギターも手元から無くなってしまった。さらに酒で焼かれたこの声で、何を歌える訳でもない。

 


ベストセラー・ベストヒット・高興行収入

 


糞食らえだ。

 


受け入れることができない以上、僕は頑固な懐古厨として死んでいくだけなのだろう。

 


嗚呼、なんて退屈な世の中だろう。

 


まあ、自分に絶望している事実を、チンケな現代芸術のせいにしているだけかもしれないね。

 


今日も親愛なるルパン三世を観ながら、安酒で潰れようかな。

 


どなた様も素晴らしい明日を。

 

 

 

 


へば。