貧乏である。
あと数年で天命を迎えるということで、タイトルから趣旨まで差し替えた次第だ。
私は今、しがないサラリーマンである。しかし、その身分でいられることすらまだ良い方なのだと己に言い聞かせつつ日々を全うしている次第だ。
3日に一度は死にたいと思いながらも、その勇気がない。
何より、身辺整理が気になってそう思い切ることができないのである。
まあその点を考えると、本当に自害してしまった人よりも軽いのだろうと自分に余計腹が立つ。
【9/8】
今日は久々に出社。
大雨の中4時間ちょっと歩き通し、ずぶ濡れになって会社に到着。
もちろん、従業員達はそんな私の姿を見て戸惑う。
「何あのおっさん」「何で濡れてるのあのおっさん」「濡れてるおっさんはキモいから帰れ」などの心の声を受け止めつつ、適当なデスクで仕事を開始する。
出社から5時間。そろそろ濡れた体も乾きつつある頃、不意に横に座った私の部下がこんな質問をしてきた。
「先輩、ナルトって知ってます?」
アホ面でアホな事を聞いてくるアホな部下。
飲み会の席で自信満々に織田裕二のモノマネを披露したものの、全く似ておらず周囲を失笑の渦に巻き込んだコイツは、質問もまたアホだ。今更「レインボブリッジ封鎖できません」とかやる奴いるんだな。。。
で、私は当然の答えを返す。
『知ってるよアホ。東京ラーメンに欠かせないヤツだろ? 魚介のすり身を主原料とする蒲鉾の一種だ。小学2年生でも分かるわい』
すると部下は、困惑したアホ面でこう返す。
「違いますよ先輩。うずまきなるとですよ、う・ず・ま・き・な・る・と!」
アホ過ぎて言葉がない。
『アホかお前。なるとは渦巻模様だってことくらい知っとるわボケ!明々後日来やがれ!』
「先輩、マジで知らないんすか・・・? ひょっとして昭和ですか?」
割と強めにアホの脳天にスマッシュ。
昭和生まれをバカにされた上に、アホみたいな質問に付き合わされたイライラがプチ爆発。そして私は腹いせにIQOSを要求すると、奴は渋々箱を手渡す。
「先輩、何でデバイスあるのにカードリッジ持ってないんすか・・・」
それはズバリ、貧乏だからだ。
どうやら奴が聞いてきた「うずまきなると」というのは、外人から絶大な人気を誇るという日本の青年漫画「NARUTO」のことだったらしい。
まあ、読んだことないから知らないけどね。
さあ、ビクトリーロードへ向かおう。
今日から年収1,000万円を目指し、ハイクラスな企業への転職活動を開始する。
こんなアホみたいな奴らと働くのはまっぴらだ。
【最近のハマりモノ】
「おいしい給食」というドラマにどハマりした。
ドラマのみならず劇場版や2ndシーズンも舐めるように鑑賞し、今はしばし賢者タイム中である。市原隼人の芝居が凄まじく、毎回圧倒されてしまった。何より、あのクソ不味い給食が高級フレンチレベルで美味しそうに見えてしまうから不思議だ。普通のドラマでは設定しにくいテーマや斬新な視点にヤラれてしまった格好である。10月から何と3rdシーズンがスタートするということで、今から死ぬほど楽しみにしている。未見の方は是非一度観て欲しい。女子を欲するレベルで給食が食べたくなること間違いなしだ。