映画に於いて、一番好きなラストは何か?と問われたら、間違いなく『ダウン・バイ・ロー』を挙げる。
出会いから喧嘩ばかりのザックとジャックが、V字路で別々の道を選ぶあのシーンがとても好きだ。もっと言えば、お互いの服を交換するシーンでグッときてしまう。
態度こそ素っ気ないものの、心はしっかりと繋がっている。
何せ「ダウン・バイ・ロー」という言葉は、スラングで”親しい兄弟”を意味する。
つまり、そういうことが言いたいのだろうと。
ストーリーを思い返せば、何の変哲もないロード・ムービーの王道と言える構成なのだけど、ザック・ジャック・ロベルトが不意に見せる細かい心理描写が、ストーリーに重みを付けている。
爽やかな感動と共に、大きな喪失感に襲われる。
嗚呼、素晴らしい映画を観たのだ!と思わせてくれる理想的な最期だと思うのだがどうだろう。
人に言わせりゃそれは大団円なのだろうが、私にとってはビターズエンドに他ならない。
やはり苦いものだ。
たった2時間程度で心鷲掴みされ、終わってしまえば現実に戻される。
嗚呼、彼らは一体どうなるのか。。。
消化不良という訳ではないのだけど、どこか釈然としない。
確かに満足感も覚えるのだけど、それ以上に喪失感がデカい。
まあそれが映画の良さなんだけど。
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好きな映画や音楽の話ばかりするのもどうかと思うので、最近は意図的にB級・C級の作品に触れている。何を偉そうにと思うかもしれないが、世の中にはなぜこんな作品を作ったのか? と首を傾げてしまうものが山ほどある。
そして先日、一本のクソ映画を観たのだが、これが本当に酷かったのだ。
あまりに酷すぎて、連続で鑑賞してしまった程である。
それはまた次回、じっくりと綴っていこうと思う。
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全く関係ないのだけど、今日は何だかボサっとしていて、結構大事なミーティングに出るのを忘れてしまった。
怒られはしなかったのだけど、小学生みたいなチンケな嫌がらせを受け、最悪な気分で一日を終えた。
何を偉そうに。
へば。